鈴木亮平の筋肉は、『ONE PIECE』のルフィと似ている
誰もが憧れる理想的な体躯といえば、スポーツ選手、格闘家、ボディビルダー等が思い浮かびますが、身体つきの理想は人それぞれであり、一般的な理想にあてはめて考えてみると、
一番多くの票を獲得しているのが、水泳選手でした。
有名なのが北島康介さん。
この肉体美に憧れる男性は世の中に巨万といます。
北島康介さんの仕事は泳ぐこと。
常に理想の泳ぎをするため、日夜トレーニングして、身体能力の限界に挑戦しています。
だからこそ出来上がるこの肉体。
世界一を目指すために出来上がった体とはうらはらに、身体能力はくらべものにはなりませんが、役のために同じような体をつくりあげる努力家が芸能界にいます。
鈴木亮平。
彼は1クールの役を演じる為に、性格、表情、姿勢、しゃべり方はもちろん、体躯までそっくりにしてしまいます。
週間少年ジャンプの人気漫画を映画化した「HK/変体仮面」で主役を演じる鈴木亮平さん。
井上三太の人気コミックを異才・園子温監督が実写映画化した
バイオレンス・アクション「TOKYO TRIBE」
こんがり焼けた肌に、盛り上がった大胸筋や上腕二頭筋、そしてクッキリと割れた腹筋。
役になりきるために造った体。
でも鈴木亮平さんの凄いところはこの逆もできるところなんです。
TBS60周年記念特別番組「天皇の料理番」の役つくりの為に20キロの減量をした鈴木亮平さん。
ガリガリの体を造り上げました。
ドラマのクランクアップは期日があります。
その日に合わせて自分の決めた体型をつくる。
それは想像を絶する過酷なものです。
続いて、
別冊『マーガレット』(集英社)で連載され、単行本既刊9巻で400万部を突破した大ヒットコミック「俺物語」にて30キロの増量をした鈴木亮平さん。
週刊少年ジャンプの大人気マンガ「ONE PIECE」の主人公ルフィは、過酷な戦いの後、
必ず食事をとります。
食べる量は人の域をこえていますが、食べ終わった後はいつもお腹をパンパンにふくらまして、幸せそうな顔をしています。
消化も早いのか、次の日には普通体型にもどっていますが、食事を食べなきゃ、ガリガリの体になったり、大量に食事を摂取したらお腹パンパンにふくらましたりとおもしろいように体の増減を披露します。
鈴木亮平の肉体改造法
体重の増減を繰り返し、それでいてみんなが憧れる体型を維持している。
体重の増減はとても楽なものではありません。
だが、鈴木亮平さんは弱音を吐かないと言います。
鈴木亮平さんは専属のトレーナーに頼らずこれまで、独学で肉体改造を行ってきたと
語っています。
鈴木亮平さんのコメントをいくつか紹介していきます。
「HK/変態仮面」の時のコメント
本作のために、一年かけて筋骨隆々の肉体を作り上げた鈴木。
「トレーナーはつけず、ボディビルダーの本を見ながら、一人でやっていきました。
ちゃんと知識を入れておかないと、一年という期間で体を作ることは難しかったと思います。
でも、その間、飲み友達がほとんどいなくなりました(苦笑)。
また、筋肉量が増え、体が重くなるので、アクションについては、一ヶ月前からやってようやく追いついた感じです。
そのバランスが難しいところでした」。
「TOKYO TRIBE」の時のコメント
「とにかく筋トレして食べまくりました。
1日8食、夜はラーメン。辛かったです(笑)。
筋トレも辛いんですけど、食べるのがとにかく辛かったですね。
その後のダイエットのほうが楽でした(笑)。
僕自身、体質的には筋肉が付きにくいタイプなんです。
役者にとって肉体改造は、他の作品の撮影とのタイミングが一番難しいんじゃないですかね。
全く違うキャラクターを演じながらあの体型を作るとしたら、さすがに無理ですね(笑)。
レスラーの体型を目指してああいう体を作ったんですけど、自分としては今の、元に戻った体型のほうが好きです(笑)。
メラの身体も嫌じゃないですよ。
外国だとあれくらいの体格でちょうど良かったりするし。ただ、日本だと目立ちますしね、何より維持するのも大変ですから(笑)」
「天皇の料理番」の時のコメント
その役作りが世間で大きく話題になったドラマ「天皇の料理番」(2015、TBS系)では病に冒された役を演じ20キロ減量。
4ヵ月間「キャベツ納豆」を中心とした生活を行い、
「普段は怒らない人間なんですが、ちょっとしたことでもイラつくようになった」と告白。
カフェで行動が遅い店員が「コーヒーショップで働いていることを『俺オシャレだな』と思っている」ように見えイラついたと言い、「心のなかでテレビで言えない罵倒を言っていました。
『お前のそのちょっとした都会感はいらないんだよ』とか」と話し、笑わせた。
「俺物語!!」の時のコメント
屈強な男子高校生を演じる映画「俺物語!!」(10月31日公開)ではそこから30キロ増量。
「オスゴリラに見えるよう首周りを太くした」と言い、重いものを持っての筋トレと、菓子パンを1日10個食べることで40日間で“ゴツメン”の身体を作り上げたという。
「寝てる間にもアラームで1回起きてお腹いっぱい食べて寝る」など当時の役作りを振り返った。
鈴木亮平まとめ
1クールのドラマ期間、そして次のドラマに向けての役作り。
ストイックな性格だからこなしていけるというレベルではありません。
でも鈴木亮平さんはまるでそれが当たり前のように役を作り、役を演じます。
もし鈴木亮平さんにこんな質問をしたら、彼はこのように返すのだと思います。
誰かがあなたは天才だと言っても、鈴木亮平さんは笑って顔を横に振ると思います。
あなたも同じような状況で、同じ立場なら、同じようなことをしています。
一生懸命仕事をする。
鈴木亮平さんにとっては、それはあたりまえの日常なんでしょうね。
それでも体の負担が気になるレベルです。
ご本人も「絶対に真似しないで」とおっしゃっていましたし。